門田修平・池村大一郎(編著)大修館書店 2006
先日行った市の教員研修講座で紹介しました。第1章の冒頭に書かれている
語彙指導のポイントは、次の5点です。
(1)語彙の導入では、語彙のもつさまざまな情報を十分活性化させる。
(2)オーラルイントロダクションにより語彙を導入すると、音声中心の
導入により聴覚像を形成できる。文脈や実物・イラストの利用により
語の意味を訳語を使わず把握させることができる。
(3)教材本文の題材を使って語彙を導入することで、新出語を互いに関連
づけて各語にイメージを与えながら、意味情報を活性化できる。
(4)訳語により一度に導入する語彙は3〜4語に留める。導入した後の
内容理解の活動の中で繰り返しその語彙に触れさせ、語彙の音声、
スペリングを意味と結びつける。
(5)語彙の意味情報とは、中核となる意味概念と、そこから派生した意味
がある。意味情報の活性化をするには、中核となる意味概念をしっかり
理解させた上で、場面に応じて必要な意味を活性化させる。
実際に中学の教科書題材を使って、パワーポイントに画像やイラストと共に
提示しながらオーラルイントロダクションしてみました。みなさん、その
有効性を実感できたようです。
その他に、メンタルレキシコンの説明図などもわかりやすく、先生方に説明
するときに使いました。
語彙指導としては、今まで「家で10回書いて覚えてきなさい」式学習が
多かったけど、語彙指導のしかたが分かりましたという感想を得ました。
語彙指導について考えてみたいときに読むと参考になる本だと思います。