2011年1月24日月曜日

1月24日小学校3年でローマ字どこまで教えるの?

 小学校の先生から質問があり、調べてみました。基本的に文科省は「訓令式」を教えたがり、外務省は「ヘボン式」を教えたがっているようです。小学校外国語活動の導入にあたり、名前をローマ字で書く場面も出てくることから、小学校3年で教えるのは訓令式なのかヘボン式なのか議論があります。英語ノート1p8には、SUZUKI KEN、IWAI RYO, TANAKA MAI, YAMADA EMIと表記してあります。訓令式なのかヘボン式なのか分からないように工夫してあるのでしょうか。でも実際、クラスで名前を書かせるとなると、訓令式で書かせるのか、ヘボン式で書かせるのか、英語ノートのように全部大文字で書かせるべきかどうか迷うところだと思います。
 実際に来年度から使う小学校の教科書を見てみると、訓令式のローマ字一覧表に[ ]でヘボン式が示され、欄外に「[ ]の中の書き方も使うことができる。」と注が書かれています。光村の教科書では、「コンピュータのローマ字入力」というページで、「「し」「ち」「ふ」など、ローマ字での書き方が二つあるのは、どちらの打ち方でも入力することができます。」という記述もあります。ローマ字の学習が今回の改定で4年から3年に降りた理由の1つにコンピュータのキーボード入力があることが、ここからも分かります。
 文科省の国語の調査官(指導主事への説明会)は、「指導要領では何式を教えろとは規定していないが、基本的に訓令式を教えることで、母音と子音の組み合わせで「かな」ができているという規則性を発見させ、場合に応じてヘボン式を少しずつ学習させるのが良い」と説明されています。
 教科書の指導書にも、①身の回りのローマ字を見つける。②コーマ字表から母音と子音の組み合わせに気付かせる、③アルファベットの書き方についてもひととおり練習する、④濁音、長音,促音なども教える、⑤大文字も学習し、固有名詞に使う(地名や人名の最初、地名では全部大文字もある)、⑥ヘボン式も教える(実際の音を意識して表記)、のように5時間単元で紹介されていたりします。
 私の考え(希望)では、小学校3年で、上記の6つをひととおり教えていただき、コンピュータの入力段階でヘボン式で練習を続け、外国語活動の段階では名札などヘボン式で表示してもらえるとありがたいなあと思います。(名札は外国人にその人の名前を紹介するという趣旨からも、外国人が日本語の音に近く発音できるようにヘボン式で書かせるのが良いのではと思います。)今回、小学校の教科書を調べてみて、ここまで踏み込んでヘボン式を扱っているのには正直驚きました。この事実を、中学校の英語教師も知っておかないといけませんね。