今日、現場の先生から教育論文の相談があった。私は中学校に23年間勤務したが、毎年1本以上の論文を書くようにしてきた。いろいろな先生に教えていただいたり、本を読んで勉強をしてきた。私なりに今まで考えてきた「教育論文を書くに当たって注意したいこと」を少しまとめてみたい。
①研究主題が具体的であるか?
この研究で何を明らかにしたいのか?あまり大きなテーマでは検証しきれない。具体的なテーマをしぼった独創的な研究主題を設定したい。
②論旨に一貫性はあるか?
仮説を示し、それが正しいかどうかを証明しているか?仮説で「~の力が育つであろう」と書いてあるのに、「~の意欲が高まった」と結論付けても証明にならない。
③理論と実践がかみあっているか?
実践の手だては、仮説を正しく反映しているか?仮説に関連した取組だけを手だてに示す。それ以外にも授業でやったことはたくさんあるかもしれないが、仮説に直接関係のないものまで示さない。
④独創的な実践であるか?
授業の様子、児童生徒の様子が目にうかぶ記述になっているか?写真や図なども有効活用して、その授業の様子、良さが読み手に伝わるような記述にしたい。とくにオリジナリティのある部分は、適切なネーミングとともに強調したい。
⑤具体的データで実証をこころみているか?
数字の変容、抽出生の言葉の変容を資料として示しているか?生徒の全体の様子や、数人の感想だけで証明しようとしても説得力がない。読み手を納得させるようなデータを示したい。
⑥何が分かって、何が課題として残ったのか?
「いろいろやったら、うまくいった」になっていないか?どの手だてが、どの児童生徒に対して有効であって、どの手だては有効でなかったかなど、今後の教育実践に役立つ知見をまとめたい。
⑦不十分であっても、論文にまとめないより、まとめたほうが良い
論文は賞を取るためだけに書くのではなく、自分の授業を振り返り、改善するためのもの。1つでも多く、これからも続けたい効果のある手だてを見つけるのが目的。うまく論文が書けなくても、毎年、自分の実践を振り返る機会を作ろう。